呼吸法で心と体を調律する:初心者でも簡単!ワンツー呼吸法

 

呼吸は、自律神経の支配下にありますが、唯一自分の意識でコントロールできるものでもあります。これは、呼吸法が健康法や治療法として広く取り入れられる理由の一つです。

 

 

呼吸:東洋医学と西洋医学が認める心身への影響力

東洋医学では、呼吸を気の流れと捉え、呼吸法を健康法や治療法として古くから用いてきました。ヨガや瞑想など、様々な呼吸法が知られています。

 

西洋医学においても、呼吸法はストレス軽減やリラックス効果、血圧降下作用などが認められており、健康法や治療法として用いられています。

 

 

呼吸と自律神経の関係:意識的なコントロールでバランスを調整

一般的に、息を吸うときは交感神経が、息を吐くときには副交感神経が働くとされています。交感神経は体を活動的にする神経、副交感神経は体をリラックスさせる神経です。

 

交感神経はストレスを感じたときや興奮したときに優位になり、心拍数や血圧を上昇させ、体を戦闘モードにします。一方、副交感神経は休息時や睡眠時に優位になり、心拍数や血圧を低下させ、体をリラックスモードにします。

 

つまり、呼吸を意識的にコントロールすることで、自律神経のバランスを調整することができるのです。例えば、緊張しているときには息をゆっくり吐き出すことを意識することで、副交感神経を誘引しリラックス効果を高めることができます。

 

呼吸法は、自律神経のアンバランスをスイッチングとして調整する機能であると言えましょう。

 

 

呼吸法:心と体を整える有効な手段

呼吸法は、心と体を整えるための有効な手段の一つです。ストレスを感じたとき、緊張したとき、不安なときなど、私たちは無意識のうちに呼吸が浅くなっていることがあります。

 

浅い呼吸は、体に十分な酸素を取り入れることができず、血行が悪くなり、さまざまな不調を引き起こす原因となります。深い呼吸は、副交感神経を誘引しリラックス効果をもたらします。また、深い呼吸は、横隔膜を大きく動かすことで内臓の働きを活性化し、血行を促進する効果もあります。

 

 

ワンツー呼吸法の実践:初心者でも簡単!基本的な呼吸法

さまざまな呼吸法がありますが、今回は、初心者の方でも簡単にできる基本的な呼吸法、「ワンツー呼吸法」をご紹介します。

 

 

基本的な呼吸法

まず、楽な姿勢で座り、目を閉じます。そして、鼻からゆっくりと息を吸い込み、口からゆっくりと息を吐き出すことを繰り返します。息を吸うときは、お腹が膨らむように意識をし、息を吐くときには、お腹がへこむように意識します。

 

呼吸に意識を集中することで、雑念を払い、心を落ち着かせることができます。深い呼吸をすることで、体がリラックスし、緊張が解きほぐれるのを感じられるでしょう。

 

 

ワンツー呼吸法

ワンツー呼吸法は、吸った時間の倍の時間をかけて吐く呼吸法です。例えば、2秒かけてゆっくり鼻から息を吸うんだら、4秒かけてゆっくり口から吐き出すというふうにします。この呼吸法は、副交感神経を誘引する効果が高く、リラックス効果やストレス軽減効果が期待できます。

 

秒数についてですが、秒数にはあまりこだわらないようにしてください。だいたい吐く息が倍の長さになっていればOKです。

 

 

呼吸法の実践:いつでもどこでも簡単にできるセルフケア

呼吸法はいつでもどこでも簡単に行うことができます。ストレスを感じたとき、緊張したとき、不安なときなど、少しの時間でもよいので呼吸に意識を向けてみましょう。

 

呼吸法を続けることで心身の状態が改善され、より健康で快適な生活を送ることができるようになります。例えば、眠れないときなど布団に入って目を閉じてゆっくり呼吸をしてみましょう。このときはワンツー呼吸法がいいでしょう。まずゆっくりと息を吐いて、次に軽く息を吸います。そして心の中で1と数えながらゆっくりと吐き出します。次に2と心の中で数えながらゆっくりと吸います。そして吸った倍の長さぐらいで心の中で3と数えながらゆっくりと吐き出します。これを10まで繰り返したら、また1へ戻って呼吸法を続けていきます。いつの間にか眠ってしまえばそれでOKです。