小宇宙としての私を見つめる
今日からシーズン3が始まります。このシリーズでは、これまでの歩みを土台に、より深く、より広く、ホリスティックな癒しと成長の旅をご一緒していきます。
初回のテーマは、「小宇宙としての私を見つめる」です。
私たちは宇宙の一部
ホリスティックヘルスという考え方の中心には、「私たちは宇宙の一部である」という感覚があります。それは単なる哲学ではなく、日々の暮らしの中で体感できる、深い気づきでもあります。
“宇宙”と聞くと、私たちは広大な空や星の世界を思い浮かべるかもしれません。けれど、その壮大な宇宙の法則は、私たち自身の中にも存在しています。
- 心臓の鼓動、呼吸のリズム
- 季節と連動するホルモンバランス
- 感情の波、思考の流れ、気づきの循環
それらはすべて、宇宙のリズムと呼応する“内なる宇宙”の動きです。
自分という存在を思い出す
日常の中では、自分のことを“機能”や“役割”で捉えてしまうことが少なくありません。
「もっとできるようにならなきゃ」
「失敗してはいけない」
「周りに迷惑をかけないようにしなきゃ」
そんな思考が積み重なると、私たちは「小宇宙」である自分を忘れてしまいます。
ホリスティックヘルスの第一歩は、「わたしは何者か?」という問いに、やさしく静かに向き合っていくことです。
わたしの中心にある意識
あなたがもし今、自分に自信が持てなかったり、人生に迷いや疲れを感じていたとしても、「わたしは小宇宙として生きている」という視点に立ち返るだけで、何かがすこしずつ変わり始めます。
想像してみてください。あなたという存在を、“宇宙”として感じるなら——
- 星のように光る喜びや夢があり、
- 雲のように流れていく不安や悲しみがあり、
- 重力のように引き戻される習慣があり、
- そして、静かに息づく“中心軸”があります。
その中心にあるのが、「意識」です。
観測者としてのわたし
思考や感情に巻き込まれることなく、今、ここにいる自分をただ感じる意識。それは、自分自身という宇宙の“観測者”でもあります。
ホリスティックな暮らしとは、この“観測者”として自分を見守る感覚を育てることでもあります。
今日は疲れてるな。
ちょっと心がざわついてる。
呼吸が浅いかもしれない。
でも、それでいい。
その気づき自体が、すでに癒しの入り口なんです。
日常の中で小宇宙を感じる方法
「自分を整える」とは、外から何かを加えることではなく、自分という宇宙のリズムを取り戻すこと。
だからこそ、“整える”前に、“見つめる”ことが大切なのです。
たとえば、こんなことを日常に取り入れてみてください:
- 朝、目を閉じて呼吸のリズムを感じる
- 食事中に、食べ物が体の中に入っていく感覚に意識を向ける
- 夜、空を見上げて星とつながる時間を持つ
これらはすべて、“私の中にある宇宙”と“外の宇宙”を結びつける、小さなセレモニーです。
まとめ:やさしいまなざしで小宇宙とつながる
自分を小宇宙として見つめることは、自己中心的になることではなく、むしろ「わたしもまた宇宙の一部である」と思い出すこと。
その感覚は、他者との関わりや自然とのつながりを、もっとやわらかく、もっと豊かにしてくれます。
さあ、今日から始まるシーズン3の旅。その第一歩は、自分という宇宙に目を向けることから。
自分を見つめるそのやさしいまなざしが、日々の中にある癒しの瞬間を、少しずつ増やしてくれるはずです。